2021年5月22日 (仮訳)形態および系統解析により明らかになった中国産の新種Callistosporium subpetaloideum Xu, J. et al., 2021. Morphology and Phylogeny Reveal Callistosporium subpetaloideum sp. nov. (Callistosporiaceae) from China. Current Microbiology. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00284-021-02457-1 [Accessed May 22, 2021] 【R3-08434】2021/5/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省において腐朽材に生じた菌を検討し、Callistosporium subpetaloideumとして新種記載した。 本種は傘が類花弁状で柄が中心生、担子胞子が大型の楕円形平滑で、シスチジアおよびクランプを欠くことなどで特徴づけられた。 本種はITS領域に基づく分子系統解析で、Callistosporium属クレードにおいて独自の系統を形成した。 中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州茘波県茂蘭喀斯特森林 (新種) Callistosporium subpetaloideum J. Z. Xu & Yu Li 語源…類花弁状の(傘の形状から) 【よく似た種との区別】 Callistosporium palmarum 担子胞子が大型 本種と異なり縁シスチジアを有する 本種と異なり傘表皮菌糸に色素を含まないのではなく含む Callistosporium hesleri 担子胞子が大型 本種と異なり傘が帯黄灰色~中央部で帯灰ベージュ色ではなく帯褐灰色 本種と異なり傘表面に条線を欠くのではなく有する 本種と異なり傘表皮菌糸に色素を含まないのではなく含む Callistosporium galerinoides 担子胞子が大型 本種と異なり混交林ではなく沼地に生息する 本種と異なり腐朽材ではなくコケ上に生じる 本種と異なり傘が帯黄灰色~中央部で帯灰ベージュ色ではなくマルスブラウンである 本種と異なり傘縁部表面に条線を欠くのではなく有する 本種と異なり傘表皮菌糸に色素を含まないのではなく含む Callistosporium elaeodes 担子胞子が大型 本種と異なり襞が純白ではなく淡オリーブ黄色~帯灰オリーブ色 本種と異なり襞の間隔が密でない 本種と異なり柄表面が繊維状 Callistosporium pseudofelleum 担子胞子が大型 本種と異なり襞が純白ではなく”cartridge buff”または淡黄褐色である Pleurocollybia amara 柄が中心生 本種と異なり傘が帯黄灰色~中央部で帯灰ベージュ色ではなく褐色 本種と異なり傘表面が細軟毛状ではなく無毛 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する Callistosporium praemultifolium ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくサントメ・プリンシペなどに分布する 本種と異なり傘が類花弁状ではなく密な瓦重ね状 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Callistosporium imbricatum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくサントメ・プリンシペなどに分布する 本種と異なり傘が類花弁状ではなく密な瓦重ね状 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される